「相手を思いやる心を持つ 」己所不欲、勿施於人

己の欲せざる所は、人に施す勿れ

―己所不欲、勿施於人―

[原文](論語 顔淵第十二 / 衛霊公第十五)
子貢問曰、有一言而可以終身行之者乎。子曰、其恕乎。己所不欲、勿施於人
[書き下し文]
子貢問ひて曰く、一言(いちげん)にして以て終身之を行ふ可き者有りや。子曰く、己の欲せざる所は、人に施す勿れ
[原文の語訳]
子貢が尋ねた「一言で生涯守り行なう価値ある言葉がありますか」と。孔子は言った「それは恕(思いやりの心)の一言であろうか。自分のしてもらいたくことは、他人にもしてはいけない。」と。
[解釈]
人からされたくないことは、自分のほうからも人にしない。それは「相手を思いやる心」を持つというですね。
思いやりまで届かなくても、他人の気持ちを自分の気持ちにすると、周りの人の良い言動を手本とする意識も高まりそうです
「これは良いことだから」と独善的になって押し付けないように注意しないといけないですね。
相手の苦手な食べ物であることを、知る知らないに関わらず「これ美味しいから一口でいいから食べてみて」と薦めてませんか?相手は「美味しい」と返答してきても、実は上辺だけで嫌々口にしたのかもしれません。
逆の視点からすると勝負事でも念頭においておくのも良いかもしれません。「自分がされて嫌なことは、他人も嫌がる」わけですから。
同じような言葉には「忌めば則ち怨み多し(相手は自分の鏡)」もそうですね。
「意なく、必なく、固なく、我なし(相手の側に立って考えるための4つの心得)」
[参考]
己所不欲。勿施於人。|初心者にもできるアクセスアップ
己所不欲勿施於人 – 五月原清隆のブログハラスメント

[中国古典一日一言]

今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

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