質を顧みること勿れ
―勿顧質―
- [原文](三国志 魏書 夏侯惇伝)
- 自今已後有持質者、皆當并擊、勿顧質。
- [書き下し文]
- 今自(より)已(すで)に質を持つ者有りては、皆當に并に撃つべし、質を顧みること勿(なか)れ。
- [原文の語訳]
- 今後人質をとる者が現れたら、(人質を)とった方も(人質に)なった方も両方とも攻撃すべき、人質のことを考えてはいけない。
- [解釈]
- 人質を無事に奪還することを優先して、犯人を取り逃がしたり、犯人が人質を殺すことがあるのならば、いっそどちらもまとめて攻撃せよということです。
- 人質のことを考えずに思い切って襲いかかることで、虚を突かれた案外と犯人は怯むかもしれません。
- 助けたことで恩を売ろうと考えていると、なかなか思い切った行動に出られません。また一方で助けてもらったのに被害を受けたことを恨む人もいますが。
- 車を奪った逃走者に対して、車を衝突させたりタイヤをパンクさせることも仕方がないのです。
- 現在でも危急の場合は人質に多少の被害が出てしまう可能性があっても、犯人確保の勝負に出ることがありますね。
- スマホを落としたら遠隔でデータを全消去させたり、大事な書類を奪われそうになったら、いっそ燃やして無くしてしまうのが最善の策となる時があるかもしれません。
- 「攻撃は最大の防御」と言います。恨まれることがあっても、見殺しにして後から後悔することを考えるとどうでしょうか。
- [参考]
- 三國志 : 魏書九 : 夏侯惇傳 – 中國哲學書電子化計劃
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