「迷わず進みつつ確かな情報を求める」以疑決疑、決必不当

疑を以って疑を決すれば結必ず当たらず

―以疑決疑、決必不当―

[原文](荀子)
以疑決疑、決必不当
[書き下し文]
疑を以って疑を決すれば結(けつ)必ず当たらず
[原文の語訳]
確信のない根拠のもとにあやふやな気持ちで判断すれば、結果は必ず見当はずれとなる
[解釈]
迷ったままでの決断は結果も見当違いになるという諫言。
「迷った時はまずはやってみよう」という言葉もありますが、これは判断には「迷った」状態でも、やることに迷いはないのです。「違っていたらやり直したらいい」という迷いのない吹っ切れた状態ですね。
信じれば願いも叶うものですが、あまりに楽観的すぎるのも問題です。
確信を持った決断をするためには確かな情報を得ることが重要です。相手がある状態では相手の考え方をしっかり傾聴し分析、理解しないと適正な対応ができません。
「想定外」は根拠のあるなしに関係なく、大丈夫だろうと思っていたことを超える事態です。これも確かな情報をもって分析していれば対応できたこともあったのかもしれませんね。
トップの浮ついた言葉にそそのかされて、よくわからない状態でとりあえずトップの言うがままに訴求して、部下になってはみたものの、現実はまるで違ったという困った事例もあります。
[参考]
提案や説得で避けた「以疑決疑」 -ANA社長 篠辺修【1】 – ライブドアニュース

[中国古典一日一言]

今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

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