下に臨むに簡を以ってし、衆を御するに寛を以ってす
―臨下以簡、御衆以寛―
- [原文](書経)
- 臨下以簡、御衆以寛。
- [書き下し文]
- 下に臨むに簡を以ってし、衆を御するに寛を以ってす。
- [原文の語訳]
- 人民に臨む場合には、なるべく簡略な政治をもっておこない、一般の民衆を統治する場合には、なるべく寛大な態度をもっておこなう。煩雑過酷は民を治める方法ではない。
- [解釈]
- 政治の要諦として語られているものですが、組織でも十分に適用できることではないでしょうか。
- 分かりやすく簡素化され、上申・稟議が簡略であれば書類作成時間も軽減され、寛大であればノルマや失敗を恐れず、精神的にも余裕をもってとりかかることができそうです。
- 商売でもそうかもしれません。ダラダラとわかりにくい品名よりはパッと見て分かりやすい方が良いでしょうし、サービスも多いにこしたことはないでしょう。ただ、なんでも要望を聞いていては度が過ぎて収拾がつかなくなってしまいます。この辺のバランスは難しいところです。
- あまりに簡素寛大過ぎても自由気まま好き勝手になってしまっては逆にバラバラになってしまいます。そこは信賞必罰を明確にしておくことが大事です。それにより自重や抑制をかけることができそうです。
- 庶民目線で政治をということでベテラン1人を除いた全員が新人議員で構成された組織が、あまりに簡素化・寛大過ぎたが故、初歩的なルールでさえ徹底されていなかったことにより短期間でバラバラになってしまった例があります。
- そんなトップのもとで小さな政府ができると、所管が官民バラバラとなり、市民はどこへ頼ればよいのか分からなくなるのではないでしょうか。選択肢となる窓口が増えれば迷いが生じ、その組織によって手続きの方法が異なったり、内容が複数の所管を横断しなくてはならない場合には、より複雑化する懸念が消えません。小さな政府になると縦行政がより強固になるのではないかと危惧します。
- [参考]
- No.1157 【刑故無小】 けいこむしょう|今日の四字熟語|福島みんなのNEWS – 福島ニュース 福島情報 イベント情報 企業・店舗情報 インタビュー記事
[中国古典一日一言]
今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。
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