賢士の世に処るは譬えば錐の嚢中に処るが若し
―賢士之処世也譬若錐処於嚢中―
- [原文](史記)
- 賢士之処世也譬若錐処於嚢中。
- [書き下し文]
- 賢士の世に処るは譬えば錐の嚢中に処るが若し。
- [原文の語訳]
- 賢士は言うなれば錐を袋の中に入れたようなものである。
- [解釈]
- できる人は例えば袋の中に入っている錐が袋を突き破って切尖を現すように、いずれ頭角を現してくるものです。ただし、ここでは「そういう人材であるならば、あなたもとうに実力を発揮していても良いのではないか?」と否定的な会話の中で出てきます。
- 言われた方とすると「機会も与えてもらっていないのに何を言うか」となるわけで、できる人を見い出したりチャンスを与えることができるかも、できる人の条件になりますね。
- 自らを売り出すタイミングを見極めることも大事です。一文の場合は「いまこそ」と自ら機会を得ようとしました。ただし、タイミングを間違えると「出しゃばり」「目立ちたがり」などと捉えられてしまいますので注意が必要ですし、挙手に見合うだけの実力も伴っていなければいけません。
- [参考]
- 想溢筆翔:(第179回目)『資治通鑑に見られる現代用語(その24)』 – 限りなき知の探訪
[中国古典一日一言]
今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。
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