「頼む相手には完璧を求めない」与人不求備

人と与にするには備わらんことを求めず

―与人不求備―

[原文](書経)
与人不求備
[書き下し文]
人と与(とも)にするには備わらんことを求めず
[原文の語訳]
人と接する際には相手に完璧さを求めてはならない
[解釈]
自分が完璧な人間ではないことを棚に上げて、相手に完璧を求めるなんてとんでもないですね。
また、パーフェクトは無理でもベストな結果を求めるのであれば、それだけの力量をもった人を選抜する人選力を自分が持ち合わせている必要があります。ただし、自分の枠の中で相手の力量を決めつけてはいけません。「この人に頼んだのに、こんな結果になるなんて」などと責任転嫁してはいけません。人に任せる権利には責任を伴うのです。
他人に頼むときは、自分ができることをお願いするべきです。そうしないと、頼んだ相手が要領よく段取りから作業に取り掛かったり、わからないところがあったときなどのフォローができません。自分がわかってないことを相手が分かるはずがないのです。
あくまでお願いしたことであがってきた成果は自分よりも上位にならないことを前提にするべきで、上をいく結果が返ってきた場合は、それは幸運だったと考えましょう。
[参考]
人と与(とも)にするには備わらんことを求めず。:世外桃源:So-netブログ
団長街を歩く :中国古典に学ぶ、守屋洋著より。

[中国古典一日一言]

今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

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