「受け売りではなく咀嚼して血肉に」小人之学也入乎耳、出乎口

小人の学は耳より入りて口より出ず

―小人之学也入乎耳、出乎口―

[原文](荀子 勧学編 十三)
君子之学也、入乎耳箸乎心、布乎四体、形乎動静。小人之学也入乎耳、出乎口
[書き下し文]
君子の学ぶや、耳より入りて心に箸き、四体に布きて、動静に形る。小人の学は耳より入りて、口より出ず
[原文の語訳]
君子の学問は、耳から入るとまず心に入って、そうして体中に染み渡り、動きとなって現れる。小人の学びは、耳から入ったことをすぐ口に出してしまう
[解釈]
できる人は学んだことを咀嚼して血肉として活用しますが、そうでない人だと受け売り程度にしか利用できないのです。
覚えているだけなのと理解しているのでは天と地の差がありますね。
同じ勉強をするにでも、憶えた先にある活用を目的意識として持っているか、単に試験のためだけにしているのかで違ってきます。
[参考]
君子の学ぶや、動静に形る / 荀子 | 講老箚記 – 東洋思想・哲学・文化の研究

[中国古典一日一言]

今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

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