「窮地での釈明は悪化のもと」尚口乃窮也

口を尚べば乃ち窮するなり

―尚口乃窮也―

[原文](易経)
有言不信、尚口乃窮也
[書き下し文]
言うこと有るも信ぜられず、口を尚(たっと)べば乃ち窮(きゅう)するなり
[原文の語訳]
言っても信じてもらえず、口先に頼ることは困窮することになる。
[解釈]
苦し紛れに言ったことが逆に追い打ちをかけることになるということです。言い訳や釈明に受け取られるだけということです。
窮地を脱したい必死さのあまりに、慌てて口にした一言がさらに拍車をかけることがあります。
ビックマウスだと、何かあった時にそれまでの言質が大きく取り上げられる場合があり、それが批判を増大させることがあります。
普段から言うだけで実行が伴わなければ、いざという時に、たとえ正論であっても机上論や空論として相手にしてもらえなくなってしまいます。
現実を見ずに夢や理想をやたら口にするトップでは危急存亡の秋には誰も助けてくれなくなります。
口に頼らなくてよい状態を維持したいものです。
[参考]
易経本文

[人を動かす名言名句集―21世紀に生きる]

平成28年(2016年)9月1日からの今日の一言は「人を動かす名言名句集―21世紀に生きる」からの一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

[中国古典一日一言]

平成27年(2015年)5月1日から平成28年(2016年)4月30日までの今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

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