一隅を守りて、万方を遺る
―守一隅而遺万方―
- [原文](淮南子)
- 守一隅而遺万方。
- [書き下し文]
- 一隅(いちぐう)を守りて、万方(ばんぽう)を遺(わす)る。
- [原文の語訳]
- 一方を守り、全体を守ることをぬかる。
- [解釈]
- 狭い部分しか見ず、全体を見落としてしまったり、小さいことだけを見て大局を見落とすということです。自分の保身だけを考えていると全体の利益を損ねかねません。
- 「東に声んで西を撃つ」で、目に見えているところだけに気を使っていると手薄なところを狙われてしまいます。
- 論語にも「一隅を挙げて、三隅を以て反らざれば、則ち復せざるなり」(一例を挙げて説明した場合に、多角的に考えるようでなければ、二度と教えることはない)も言います。
- 伊勢神宮には内宮と外宮がありますが、外宮だけを参拝して帰ってしまってはもったいないですよね。
- できる人はいつも全体を見る目をもっています。それは空間だけでなく時間軸にしてもです。
- [参考]
- 一隅を守りて万方を遺る
[中国古典一日一言]
今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。
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全体を見る目大切ですね
「木を見て森を見ず」
ということわざもありますね
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