「小さな気の緩みが大事に」患生于所忽、禍起于細微

患いは忽せにする所より生じ、禍は細微より起こる

―患生于所忽、禍起于細微―

[原文](説苑(ぜいえん))
患生于所忽、禍起于細微
[書き下し文]
患いは忽(ゆるが)せにする所より生じ、禍は細微より起こる
[原文の語訳]
患いはおろそかにするところから生じ、禍は小さいことから起きる
[解釈]
患いはちょっとした気の緩みから生じて、小さなほころびが大きな事故が引き起こすのです
病気の原因が不摂生だったり、事故やミスは慣れからの見落としで起こるものです。病は気からですし、どんな神も細部に宿るのです。
事が順調に進んでいる時は些細な事と見逃してしまったことが、やがて大事に至ってしまう危険性があります。
不注意で負った傷に「こんな程度ほっときゃ治る」と放っておいたらやがて化膿してきて…なんてことが。
商品がヒットして売上も順調なとき、ライバルが同じような商品を出してきても気にも留めないでいると、いつの間にか逆転されてしまうこともあります。
短距離走などでもゴール手前で「勝った」と力を抜いた直後、横から並びかけてくる人影に気づいても、再度加速することはできません。
[参考]
患生于所忽 禍起于細微 – 諺の環

[中国古典一日一言]

今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

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