「出しゃばらない」和其光、同其塵

その光を和らげ、その塵に同じす

―和其光、同其塵―

[原文](老子 第四章)
挫其鋭、解其紛、和其光、同其塵
[書き下し文]
其の鋭を挫き、其の紛を解き、其の光を和らげ、其の塵に同ず
[原文の語訳]
その鋭さを弱め、そのおしろいを外し、その光を和らげ、世俗と同化する。
[解釈]
「才能を包み隠して俗世間と同化するという」という意味の四字熟語「和光同塵(わこうどうじん)」の由来です。
一文字ずつ意味を調べていくと「戦意を削ぎ、細かく散らせ、その美を争わず、その汚れに合わせる」となりますから、非戦非争で競わないとなります。
同調ではなく同化とすることで、内に秘めるものは周囲とは一線を画しているということになります。
できる人は違いが分かっていても出しゃばることなく、それでも同調はしなし。さらに自然と感化させる清浄力ももちあわせているのです。
それでもついつい出しゃばりたくなっちゃいますよね。
[参考]
老子:道経:無源第四 – Web漢文大系

[中国古典一日一言]

今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

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