「口コミ力は強力」惡事行千里

悪事千里を行く

―好事不出門、惡事行千里―

[原文](北夢瑣言)
好事不出門、惡事行千里
[書き下し文]
好事門を出ず、悪事千里を行く
[原文の語訳]
善行はなかなか知れ渡らないが、悪事はすぐ知れ渡る
[解釈]
悪い情報というは伝わるのは速いですし広範囲にわたります。なので悪事を働いてはいけない、という訓戒です。
「明日は我が身」という心情から、怪我や病気などの話はすぐに広がるものです。さらに伝達されるうちに事実と異なった情報に変化する危険性もあります。災害発生時には風評被害がいつも深刻な問題になりますね。
また、自分が発信源となる可能性もあります。口は災いの元でもありますし、軽々しく変なコトは言ってはいけないのです。
政治家や芸能人、スポーツ選手などは何か注目されるをすると、メディアに過去の言動が取り上げられることがあります。このように著名になると成功しても称えられず、失敗すれば非難されるものです。いつそんな状況になるかわかりませんから「若気の至り」などという軽い気持ちは慎まければいけません。
口コミという情報網は本当に強いものです。経営者としてはこれを味方につけられるか敵にしてしまうかで大きな違いがでてきます。
[参考]
好事不出門,惡事行千里的意思 – 成語字典
悪事千里を行くの意味 悪に関連する慣用句 – Weblio辞書

[中国古典一日一言]

平成27年(2015年)5月1日から平成28年(2016年)4月30日までの今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

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