「穏やかに包み込めるように」穆如清風

穆として清風の如し

―穆如清風―

[原文](詩経 大雅 烝民)
穆如清風
[書き下し文]
穆(ぼく)として清風の如し
[原文の語訳]
心おだやかにして、気持ちのよい風のようである
[解釈]
そよ風のように心穏やかな柔和な性格。
徳のある人は、その人徳を自然と周りに浸透させてくれるものです。「この人がいるだけで場の雰囲気がまるで違う」となるわけです。
教義や指導にしても、押し付けや無理矢理ではなく風のようにすっと入ってくると身につきやすいですよね。皆が聞き入ってしまう喋りが上手な講師がそんな感じではないでしょうか。
風景画や写真でも、作品の前に立つだけでその場に居るような風を感じるのは、心が落ち着いて作品に入り込んでいる、または作品が自分を包み込んでいるということなのでしょう。
人柄もそうですが、事業やサービスにしても意識されないけれども自然に深く影響を及ぼすことができるとよいですね。
[参考]
穆として清風の如し。 – 味園博之のブログ-文武両道「空手道と南洲翁遺訓」他古典から学ぼう

[中国古典一日一言]

平成27年(2015年)5月1日から平成28年(2016年)4月30日までの今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

コメント受付中です どなたでもコメントできますがスパム対策を施しています

タイトルとURLをコピーしました