「甘い言葉にはトゲがある」口有蜜、腹有剣

口に蜜有り、腹に剣有り

―口有蜜、腹有剣―

[原文](唐書 李林甫傳)
口有蜜、腹有剣
[書き下し文]
口に蜜有り、腹に剣有り
[原文の語訳]
言葉は蜜のように甘く親切だが、腹の中に恐ろしい剣を秘めている
[解釈]
「口蜜腹剣(こうみつふくけん)」の由来で、口ではやさしいことを言っているが、心中は悪意をもっているということで、人の言葉を簡単に信用してはいけないということになります。
自分が出世するためにはライバルは蹴落とす必要があり、表面では友好的でも裏では画策している陰湿な人がいるという訓戒です。
たしかに調子の良いことばかり言っていたのに、弱味を見せたり状況が変わると手のひらを返して急に攻撃的になる人がいますよね。上手くのせられて落とされるほどキツイことはありません。人間不信になってしまいます。
「フォローしてあげるから行きなさい」と送り出されたものの、何のフォローもなく大恥をかかされたらトラウマになります。
美味しいけど毒があるものもあります。また、これ食べたら痛風を発症しちゃうと分かってるけど食べちゃうとか。
釣りのようですね。餌に食いつくと針にかかってしまいます。
[参考]
口に蜜有り、腹に剣有り:中国古典の名言名句 ――1000選!

[中国古典一日一言]

平成27年(2015年)5月1日から平成28年(2016年)4月30日までの今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

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