「影響を考える」一事起則一害生

一事起これば則ち一害生ず

―一事起則一害生―

[原文](菜根譚 後集)
一事起則一害生。故天下常以無事為福。
[書き下し文]
一事起これば則ち一害生ず。故に天下は常に事なきを以て福(さいわい)と為す。
[原文の語訳]
一つの事を起こせばかならず一つの害が伴うもの。つまり世の中は事が起こらないのが幸せである。
[解釈]
何か事を起こそうとすると、その影響が出るということです。何かモノやコトを犠牲にすることで動き出すことができるのです。
勝者がいれば敗者がいる。誰かが犠牲になったり労務をしたことで、楽に恩恵を受ける人もいます。
新しい補助や助成をしようとすると、誰かが負担することになりますね。
ラインナップでも単純に増やすだけだと作業量が増えますし、1増1減にすれば減った品目を残念がるお客さんがいます。どちらを選択するかは責任者の判断になります。ならば増やさないという手も一考かも。
触らぬ神に祟りなし、下手にけしかける必要もないのかもしれません。
[参考]
「菜根譚」を読む 後集(129) ( 倫理学 ) – 年年是好年 – Yahoo!ブログ

[中国古典一日一言]

平成27年(2015年)5月1日から平成28年(2016年)4月30日までの今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

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