「オールマイティーを求めない」周公不求備於一人

周公は一人に備ふるを求めず

―周公不求備於一人―

[原文](資治通鑑)
周公不求備於一人
[書き下し文]
周公は一人に備ふるを求めず
[原文の語訳]
周公は人に完備を求めなかった
[解釈]
周公は完全無欠、完璧な人を求めなかったということです。誰しも短所や足りないところがあるものです。周公はそれをわかっていたのです。
求めるならオールマイティーではなくスペシャリストをということでしょうか。
できる人は相手の短所には寛大で、長所を伸ばすことをします。
トップや組織が特定の人への依存度を高くしてしまうと、その人に何かあった時に組織が機能しなくなる危険性があります。トップは常に不測の事態を想定し、分散・分業を意識して組織編成を繰り返す必要があります。
[参考]
想溢筆翔:(第242回目)『資治通鑑に見られる現代用語(その85)』 – 限りなき知の探訪

[人を動かす名言名句集―21世紀に生きる]

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[中国古典一日一言]

平成27年(2015年)5月1日から平成28年(2016年)4月30日までの今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

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