「苦しいと極端になる」人貧智短、馬痩毛長

人貧しければ智短し、馬痩せて毛長し

―人貧智短、馬痩毛長―

[原文](五燈會元)
人貧智短、馬痩毛長
[書き下し文]
人貧しければ智短し、馬痩せて毛長し
[原文の語訳]
人は心が貧しいと知恵の働きも鈍くなり、馬が栄養不足で痩せると毛ばかりが長くなる
[解釈]
人は貧しく生活に困ると頭が働かなくなって、よい知恵が浮かばなくなり、馬は栄養が悪いと痩せて毛ばかりが長く見えるようなるということです。
人は相対的であれ絶対的であれ、苦しくなると視野が狭くなるものです。そうすると極端な考え方しかできなくなってしまいます。馬も体がやせ細ると伸びた毛だけが目立つようになります。
貧しいというのは生活という意味だけでなく、知識や経験に乏しい状態もありそうです。窮地を脱するにも持てる見識の中からしか打開策はみつかりません。知識を豊富に蓄えていればバリエーションは広がるのです。
食べ歩きや現場の知恵を見聞しておけば、苦しい時に点と点が結びついて新たな発想が生まれるのです。
[参考]
【人貧しければ智短し】(ひとまずしければちみじかし) | ことわざ・だいたいでいい – 楽天ブログ

[人を動かす名言名句集―21世紀に生きる]

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[中国古典一日一言]

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