「第三者が狙ってないか」忽乗鷸蚌之弊

たちまち鷸蚌の弊に乗ずる

―忽乗鷸蚌之弊―

[原文](戦国策 燕策)
忽乗鷸蚌之弊
[書き下し文]
たちまち鷸蚌の弊に乗ずる
[原文の語訳]
すかさず鷸(しぎ)と蚌(二枚貝)の疲弊に乗ずる
[解釈]
「鷸蚌(いつぼう)の争い」の語源で、両者が争っている間に、第三者が利益を得ることです。漁夫の利の前頭語でもあります。
企業間での訴訟問題で双方のブランドイメージが落ちると、第三者がシェア率を高めることがあります。
どうしても相手と争う必要が生じた場合、確実に勝てる見込みがない場合は、周囲を見渡して第三者に隙きを狙われていないか、隙きをつかれた場合と目の前の相手と妥協した場合とで、どちらの損失が小さくて済むか適切に判断する必要があります。
争うことで相乗効果となればいよいですが、漁夫の利を与えては元も子もないですね。
[参考]
故事百選

[人を動かす名言名句集―21世紀に生きる]

平成28年(2016年)9月1日からの今日の一言は「人を動かす名言名句集―21世紀に生きる」からの一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

[中国古典一日一言]

平成27年(2015年)5月1日から平成28年(2016年)4月30日までの今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

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