人生有道に帰するも、衣食固より其の端なり
―人生帰有道、衣食固其端―
- [原文](庚戌歳九月中 於西田穫早稲)
- 人生帰有道、衣食固其端。
- [書き下し文]
- 人生有道に帰するも、衣食固より其の端なり。
- [原文の語訳]
- 人生は道を修めることになるが、その発端は衣食を安定させることにある。
- [解釈]
- 人生においては道を修めることが大事ですが、そのはじめはやはり衣食が安定しないといけないということです。
- 人格形成には置かれた環境が大きく影響します。そのためには衣食がきちっとしていないといけません。
- できる人は仕事も家庭も有意義に過ごしています。打算的でない身なりの乱れや、すべきことに没頭するのではなく、追われて食事の摂取が不安定な人はなかなか大成できません。
- たとえ衣食といった生活レベル周りよりも劣っていても、本人が満足していれば心は満たされ邁進できるのです。
- 上を望めばきりがありません。無理をしなくても不満のない適切な生活水準を確認し、それを保てるようにしたいものです。
- [参考]
- 庚戌歳九月中於西田穫早稻:陶淵明収穫を歌う (壺 齋 閑 話)
[人を動かす名言名句集―21世紀に生きる]
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平成27年(2015年)5月1日から平成28年(2016年)4月30日までの今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。
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