「生活環境を満足させる」人生帰有道、衣食固其端

人生有道に帰するも、衣食固より其の端なり

―人生帰有道、衣食固其端―

[原文](庚戌歳九月中 於西田穫早稲)
人生帰有道、衣食固其端
[書き下し文]
人生有道に帰するも、衣食固より其の端なり
[原文の語訳]
人生は道を修めることになるが、その発端は衣食を安定させることにある
[解釈]
人生においては道を修めることが大事ですが、そのはじめはやはり衣食が安定しないといけないということです。
人格形成には置かれた環境が大きく影響します。そのためには衣食がきちっとしていないといけません。
できる人は仕事も家庭も有意義に過ごしています。打算的でない身なりの乱れや、すべきことに没頭するのではなく、追われて食事の摂取が不安定な人はなかなか大成できません。
たとえ衣食といった生活レベル周りよりも劣っていても、本人が満足していれば心は満たされ邁進できるのです。
上を望めばきりがありません。無理をしなくても不満のない適切な生活水準を確認し、それを保てるようにしたいものです。
[参考]
庚戌歳九月中於西田穫早稻:陶淵明収穫を歌う (壺 齋 閑 話)

[人を動かす名言名句集―21世紀に生きる]

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