山空にして花自ら紅なり
―山空花自紅―
- [原文](妾薄命)
- 葉落風不起、山空花自紅。
- [書き下し文]
- 葉落は風に起きず、山空にして花自ら紅なり。
- [原文の語訳]
- 葉は風がなくても落ち、山に人気はなくても自ら紅い花を咲かせる。
- [解釈]
- 葉は風がなくても自然と落ちるし、花は人に見られるわけでもないが可憐な花を咲かせているということです。
- 植物の盛衰は周りを気にしたり影響されることなく自ら自然の道理に則って起こるということで、人も道理に則った上で周りの目や影響されることなく自分は自分として生きていこうということです。ただし道は外さないことは大事です。
- 加えて周りを気にせず自分は自分として盛衰していても、実はそれも自然の流れの一端を成していることを忘れてはいけません。悪影響を及ぼして循環を歪めることはしていないのです。周りに迷惑をかけない中で、自分は自分としていきていけるようにしたいものです。
- 「一花咲かせたい」という気持ちを持つことは成長という意味では大事ですが、それにより周囲に迷惑をかけてしまうトップには困りものです。
- [参考]
- “葉落風不起,山空花自紅。”詩詞、名句賞析_讀古詩詞網
[人を動かす名言名句集―21世紀に生きる]
平成28年(2016年)9月1日からの今日の一言は「人を動かす名言名句集―21世紀に生きる」からの一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。
[中国古典一日一言]
平成27年(2015年)5月1日から平成28年(2016年)4月30日までの今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。
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