両心は以て一人を得べからず、一心は以て百人を得べし
―両心不可以得一人、一心可以得百人―
- [原文](淮南子 繆称訓)
- 両心不可以得一人、一心可以得百人。
- [書き下し文]
- 両心は以て一人を得べからず、一心は以て百人を得べし。
- [原文の語訳]
- 心に表裏があると一人さえ得られないが、一心であれば百人を得ることができる。
- [解釈]
- 二心を抱くようでは結局一人も共感を得られないが、一心であれば多くの人の共感を得られるということです。心ここにあらずは、周囲に簡単に察知されるのです。
- 良いものを提供しようという気持ちと同じ程度、儲けようという思いが強いようではいけないということです。優先順位をしっかりと決め、まずは良いものを提供することを確立し、それからどうやって利益を出すかということを考えていくという感じです。
- 生活面ではもちろんですが、仕事においても、まずは利用してもらえる、買ってもらえる、食べてもらえるという感謝の気持ちを大事にしたいものです。
- 素直な心になれば、善し悪しの区別もつけることができるようになります。
- 何かを成し遂げたいという思いもある一方で、肩書がほしい、人から慕われたい、兄貴分や姉御肌でいたいなどと考えるリーダーやトップには困りものです。そういう人に対して周囲は表面上は慕ってくれてはいますが、陰では良い風に思われていないものです。
- [参考]
- 両心は以て一人を得べからず一心は以て百人を得べし(リョウシンハモッテイチニンヲウベカラズイッシンハモッテヒャクニンヲウベシ)とは – コトバンク
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