「小さくても魅力を一つ持てるように」石韞玉而山輝

石玉を韞みて山輝く

―石韞玉而山輝―

[原文](文賦)
石韞玉而山輝、水懷珠而川媚。
[書き下し文]
石玉を韞(つつ)みて山輝き、水は珠を懷そて川媚(うるわ)し。
[原文の語訳]
石の中に玉が混ざっているから山全体が輝き、水の底に真珠が沈んでいるからこそ川全体が美しいのである。
[解釈]
美しくみえるものには、遠目には見えないところにその要素があるということで、何気ない所作に良さが出る、些細なところで良さが隠されているということです。
風景画を遠くから観て美しいと感じる作品の中には、バランスもそうですが、近くでよく見ると細かいところまで描きこまれているものが多いものです。
ちょっとした隠し味が全体を引き立てるものですし、ちょっとした仕草の中に品や育ちの良さが滲み出てくるものです。
語彙力や引き出しが多い人は内に秘めてる知識が豊富で、それがその人の魅力や武器となるのです。
小さいことでも意識せず自然と出せて、周りから「おや」と思われるような魅力を一つくらいは身につけておきたいものです。
[参考]
髭鬚髯散人之廬 石は玉を韞みて山輝く、水は珠を懐きて川媚し=陸機「文賦」14

[人を動かす名言名句集―21世紀に生きる]

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[中国古典一日一言]

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