「その場の勢力は分解しやすい」比之連鶏、勢不倶棲

これを比えるなら連なる鶏、勢は倶に棲まず

―比之連鶏、勢不倶棲―

[原文](三国志 魏書 張邈伝)
比之連鶏、勢不倶棲、可解離也。
[書き下し文]
これを比(なぞら)えるなら連なる鶏、勢は倶(とも)に棲まず、解離は可なり。
[原文の語訳]
言うなれば群れている鶏のようなもの、軍勢は一緒に止まり木にはおれず、分断することは可能である。
[解釈]
もともと複数の軍勢が集まって一団になっているだけなので、いつまでも行動をともにすることはなく、バラバラにすることはできるということです。
急造チームは意思疎通がしっかりできていない事が多く、求心力や統率力のあるリーダーがいないと、勢いはあっても何かの拍子に総崩れになりやすいものです。
その場の勢いでやると決めても、時間が経つと冷静になり、改めて考えてみるとその難しさに何割かのの人のやる気が冷めてしまい、空中分解をしてしまう危険性があります。
トップが言うだけで自ら動こうとせず部下任せにしていると、組織にやる気があるときは順調に事が進みますが、何もしないトップに対してやらされ感が強くなると自然と離れていくものです。気がついたときには手遅れになっているということも。
あれこれやりたいことはいっぱいあっても全部ができるわけではありません。自ら実行可能なの許容範囲をしっかりを把握し、取捨選択が必要になりますね。
[参考]
中國哲學書電子化計劃字典

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