「利用できるものは利用する」欲進遠路、不宜釋騏驥

遠路を進むに欲すれば、騏驥を釋てるを宜しとせず

―欲進遠路、不宜釋騏驥―

[原文](三国志 魏書 公孫度伝)
欲進遠路、不宜釋騏驥、將已篤疾、不宜廢扁鵲。
[書き下し文]
遠路を進むに欲すれば、騏驥(きき)を釋(す)てるを宜しとせず、已(すで)に篤疾(とくしつ)を將(ひきい)れば、扁鵲(へんじゃく)を廢(すた)るに宜しとせず。
[原文の語訳]
遠くに行こうとするならば、よく走る馬を捨ててはいけない、すでに重病を患っているのであれば、扁鵲(伝説的名医)を無視してはいけない。
[解釈]
遠方に行くには所要時間の短い交通機関を利用するべき、時間薬の自然治癒よりも薬を飲んだり医者にかかりなさいということです。
効率的に物事をすすめるには必要に応じて適切に利用しなければいけないということです。
時間をかけて資料やネットで調べるよりも、知識を持っている人に尋ねたほうが早かったということは往々にしてあります。
仕事においても、丈夫で長く使い込んで手慣れた道具は手放すべきではなく、壊れたのであれば修理してもらってでも使い続ける人がいます。
生産性を上げるには利用できるものは利用する。よほどの事情がない限り、効率的な手段を知っているのに利用しない手はないのです。
[参考]
三國志 : 魏書八二 : 公孫度傳 – 中國哲學書電子化計劃

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