今これ走るは、鋭鋒を避ける、悪意にあらず
―今之走、避鋭鋒、非有悪意―
- [原文](三国志 魏書 張魯伝)
- 今之走、避鋭鋒、非有悪意。
- [書き下し文]
- 今これ走るは、鋭鋒(えいほう)を避ける、悪意に有らざる。
- [原文の語訳]
- いま逃走するのは、鋭い攻撃を避けるためで、(反抗の)悪意があるわけではない。
- [解釈]
- いま逃げようとするのは、相手の直近の攻撃を回避するだけのためで、反抗するためではないということです。
- 誤解から怒っている相手にいきなり真正面から向かっても、場合によっては火に油を注ぎかねません。それよりも一旦、間を取り相手が落ち着くのを待ちつつ、自分も誤解を解くため準備をしておくことが必要です。
- 焦って誤解を解こうとして、つい口を滑らせて余計なことを言ってしまうなんてことがあります。
- 去る際に相手に対して反抗心がないことを表すような工夫をすることで、誤解を解く足がかりを作っておきたいものです。
- [参考]
- 中國哲學書電子化計劃字典
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