一狗は默に憑いて疽を作す
―一狗憑默作疽―
- [原文](三国志 魏書 曹爽伝)
- 臺中有三狗、二狗崖柴不可當、一狗憑默作疽。
- [書き下し文]
- 臺(だい)中に三狗有り、二狗は崖柴(がいさい)當(あ)たるべからず、一狗は默に憑いて疽(かさ)を作(な)す。
- [原文の語訳]
- しもべの中に三頭の狗がおり、二頭は噛みつきやすいので近寄れず、一頭は曹爽にくっついて悪性の腫れ物になっている。
- [解釈]
- べったりくっついている人物が癌のように悪影響を及ぼしているということです。
- 曹爽の周囲にいた実力者3人、何晏、鄧颺、丁謐の悪評です。癌は丁謐で何晏と鄧颺は噛みついてくる犬と比喩されています。
- 犬であれば飼い主と引き離すことが比較的容易にできても、癌はそう簡単にいきません。癒着がひどいと改善も困難となりかねません。
- 周囲を気にしすぎないことも必要ですが、自分の悪害になったり評判が下がってしまうような交友関係もお勧めできません。
- [参考]
- 中國哲學書電子化計劃字典
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