利を為すに回らず、義を為すに疚ず
―不為利回、不為義疚―
- [原文](三国志 魏書 蔣濟伝)
- 不為利回、不為義疚。
- [書き下し文]
- 利を為すに回らず、義を為すに疚(やま)ず。
- [原文の語訳]
- 利益のために振り回されず、道義を果たすのに疚しい事をしない。
- [解釈]
- 利益を前にすると欲が出ることがあります。その欲に流されず、道義を果たすために道を外れたことをしないということです。
- 「ここを少し工夫すると、うまく利益が出るのに」と考えがちになります。利益に目がくらんで、その工夫が利己的な小賢しい悪細工になってはいけません。
- 余分な利益を得ようとすると、あれこれを余計なことを考えがちになります。それにより集中力が散漫となり、本来すべきことで手抜きをしてしまっては本末転倒、二兎追うものは一兎をも得ずです。いま、目の前のことをしっかりやるという責務を忘れてはいけません。
- [参考]
- 中國哲學書電子化計劃字典
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