吾憾心無し、釈てる所を知らず
―吾無憾心、不知所釈―
- [原文](三国志 魏書 劉放伝)
- 吾無憾心、不知所釋。
- [書き下し文]
- 吾憾心無し、釈てる所を知らず。
- [原文の語訳]
- 私には憾(うら)む思いなどない、何を許せというのかわからない。
- [解釈]
- これまで憎しみ妬んだことなどなく、許し忘れろと言われても意味がわからないということです。
- 相手から憎悪の念を抱かれてもこちらは押し黙り、やがてそれが氷解するときに相手から謝罪を受けた際、それはあなただけの気持ちの問題であって、もともと自分は何の恨みもなかったのだから、あなたそう思ってくれるだけで充分ということです。
- 勝手に恨まれ、さらに都合よく謝罪されても、なかなか気持ちよく受け入れることはできないものです。このような大人の対応をできるように心掛けたいものです。そのためには、こちらに落ち度がないのであれば、そもそも一方的に恨まれていることを気にしないようにしていれば良いのかもしれません。
- [参考]
- 中國哲學書電子化計劃字典
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