促すは我に械をと
―促械我―
- [原文](三国志 魏書 賈逵伝)
- 促械我。
- [書き下し文]
- 促(そく)すは我に械(かせ)をと。
- [原文の語訳]
- 自分に早く械(かせ・枷)をつけるように促す。
- [解釈]
- 懲罰処分を受けるのに、受刑者は主の側近であるから担当者が躊躇していることに対して、速やかに枷を繋げるように催促しています。
- 主の命令で見回りがやって来るはずだから、もし処分を遂行していなければ不履行として自分や担当者に更なる懲罰が下される危険性がある。謹んで受刑する意志を明確にすることで上下に関係なく罰はきちんと受けなくてはいけないということです。
- 上役となると、職権を使って懲罰の受刑を形骸化しようとする場合があります。それでは下に示しがつきませんし、担当者の責務を全うさせることができない原因となります。利己のために周りに迷惑をかけるということになります。
- 自らの失敗を素直に認め、反省し、速やかに決められた罰を受けることで周囲に責任のとり方を明確に示せるようにしたいものです。
- [参考]
- 中國哲學書電子化計劃字典
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