「達成ではなく責務であれば冷静でいられる」徐ろに歩き獄へ詣る、辞顔変わらず

徐ろに歩き獄へ詣る、辞顔変わらず

―徐歩詣獄、辞顔不変―

[原文](三国志 魏書 龐淯伝)
徐步詣獄、辭顏不變
[書き下し文]
徐(おもむ)ろに歩き獄へ詣(まい)る、辞顔変わらず
[原文の語訳]
おもむろに牢獄へと歩いて行き、言葉使い表情も変えなかった
[解釈]
大事を終えても、さも何事もなかったかのようにゆったりと牢獄に歩いていき、その言葉使いも表情も普段と変わることがないということです。この場合、仇敵への復讐を終えた後の様子を伝えたものです。
冷徹さをもって事をなす場合、人は得てしてこういう冷静さを保つものです。残念ながら最近の残虐な事件を犯した容疑者も同じ傾向にあるようです。
こちらに落ち度がないのに相手から理不尽、不条理な要求をつきつけられた場合、それを撥ねつけてこういう心境になるものです。
目標の達成ではなく、自らの責務として当然の事をしたまでのことと考えると、周囲の驚きとの格差は大きいのではないでしょうか。
[参考]
中國哲學書電子化計劃字典

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