凡そ記言の体は、当に其の口を出たの若く使うべし
―凡記言之体、当使若出其口―
- [原文](三国志 魏書 陳羣伝子泰)
- 凡記言之體、當使若出其口。
- [書き下し文]
- およそ記言(きげん)の体は、まさにその口を出たのごとく使うべし。
- [原文の語訳]
- およそ人物の言葉を書き記すときの文体は、当然その口から出たかのようにすべきである。
- [解釈]
- 人の言葉を書き留めるときは、その人が話したように書かなくてはいけないということです。
- 文字として残しても、口語体(話し言葉風の文体)であれば人柄や感情も伝わるものです。
- 複数聞いていた人がいても、人それぞれに違うことを言っていては混乱を招くだけです。できるだけ言ったそのままの言葉で伝えたいものです。
- さすがに書類となると簡潔に書くために話し言葉でというわけにはいきませんが、日記などをつける時は、その時の自分の感情を残す意味でも話し言葉で書いていた方が良いですね。
- ただ公式の記者会見で聞きづらい訛りで語り、しかも文字起こししてもそのままでというトップには困りものです。他地域の人には意味不明で伝わらない部分が出てくるのではないでしょうか。
- [参考]
- 中國哲學書電子化計劃字典
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