一目の羅を張れども、終い鳥を得ずや
―一目之羅張、終鳥得不矣―
- [原文](三国志 魏書 崔琰伝)
- 得鳥者、羅之一目也、然一目之羅張、終鳥得不矣。
- [書き下し文]
- 鳥を得るものは、羅これ一目なり、しかるに一目の羅を張れども、終い鳥を得ずや。
- [原文の語訳]
- 鳥を捕らえるのは、網の一目である。だからといって一目の網だけを張っても、鳥を捕らえることはできない。
- [解釈]
- 大きな網を張って鳥を捕獲したとき、鳥はその大きな網のうちのひとつの網目にかかるのですが、だからといって網目ひとつだけの網を張っても鳥を捕獲することはできないということです。
- 鳥や昆虫が飛ぶのも羽によるものですが、多くの羽があるからであって一羽では飛ぶことはできません。
- 人も一人では立身することはできません。周囲の助けがあってなのです。自分一人で大きくなったようなことをいう人には困ったものです。そういう人の周囲には陰徳を積む人たちが多くいるということでもあるのです。
- [参考]
- 中國哲學書電子化計劃字典
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