「あてにされるよりも自然と仲間が集まる人に」徳不孤、必有隣

徳は弧ならず、必ず隣あり

―徳不孤、必有隣―

[原文](論語 里仁編 第四 二十五章)
子曰、徳不孤、必有隣
[書き下し文]
子曰く、徳は弧ならず、必ず隣(となり)あり
[原文の語訳]
孔子が言う「徳のある人は孤立することなく、必ずそれに賛同する人が集まる」。
[解釈]
人徳がある人には自然と人が集まってくるということですね。
また主観的には、陰徳や練習を積み重ねていれば、評価してくれる人が現れるものです。誰も気づいてくれないということはないのです。
偉人の逸話にも、若いころや子どもの頃の話がでてきます。それはちゃんと見ていてくれた人がいたから語られているのです。
また、徳というものは一人だけで完結するものではなく、周りとのつながりがあってはじめて成立するものです。人徳や社会貢献なども周りに影響を与えることによって、はじめて成立するもので、自分だけで終わってしまうのではないのです。
あてにされる人よりも、自然と仲間が集まってきてくれる人になりたいですね。
[参考]
徳は孤ならず、必ず隣あり:原文・書き下し文・画像 言葉の散歩道171 | ナオンの言葉の散歩道
古典の名言・名句集―哲義繙無碌(Tetugi-han-blog)☆:論語を読む:徳☆愛国心、品格のベースとなる要素の一つ
論語:里仁第四:25(原文・書き下し文・現代語訳) – Web漢文大系

[中国古典一日一言]

今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

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