毎日新聞(2008/3/9)に記事が掲載されていました。
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名古屋市緑区有松町桶狭間の人たちが、郷土が舞台となった「桶狭間の戦い」にもっと理解を深めてもらおうと、今川義元ゆかりの史跡の保存や整備に住民ぐるみで取り組むことになった。活動の推進母体となる「桶狭間古戦場保存会」の設立総会を9日午後2時から地元の公民館で開く。
永禄3(1560)年、織田信長が義元の大軍を打ち破った桶狭間の戦い。義元の本陣が豊明市との境界の山に置かれたため、戦死した場所については双方で論争があったが、記録や地形などから近年は桶狭間説が有力視されているという。
豊明市の古戦場公園には国指定史跡「桶狭間古戦場伝説地」があるが、桶狭間の公園には義元の墓碑の一つとされる小さな石碑が残るだけ。2010年は「桶狭間の戦い450年」の節目の年。知名度に比べ施設整備の遅れが目立つため、保存会を設けて整備を図り、桶狭間の町を積極的に売り込む。
従来の町内会組織を解消して再編成した保存会には約250人が参加。桶狭間の戦いに関する情報発信や史跡整備など日常活動の他、今後、信長と義元のモニュメント設置や資料館、駐車場の建設など古戦場公園の整備を市や国に働き掛けるという。
地元の郷土史家の梶野渡さん(88)は「信長が天下統一の第一歩を踏み出すなど、郷土の3英傑にとって桶狭間の戦いは大きな出発点となった。行政も桶狭間の戦いの重要性を理解してほしい」と話している。
桶狭間古戦場保存会:理解深めて 地元住民、きょう設立 /愛知 - 毎日jp(毎日新聞)
http://mainichi.jp/area/aichi/news/20080309ddlk23040084000c.html