飛躍
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「昔々、和尚さんの説教を熱心に聴く、若い女性がいました。その様子が普通ではなかったので、ひそかに後をつけてみると、龍蟠池(りゅうばんち)という大池に蛇となって入っていきました。そこで和尚さんは蛇の悩みを親切に聴いた上で、経文を唱え、蛇を龍として天上に帰してあげたということです:」
昔から人の住んでいる所には、必ずいろいろな物語が伝えられています。この龍は鳴海町の瑞泉寺の守り神としてまつられ、龍王伝説として語り継がれているそうです。天高く舞い上がった龍は、今の緑区を見て、何を思うのでしょうか。
このように空から眺めてみると、数えきれないほどの人々の思いが、この小さな空間に息づいている気がします。この地を舞台に育まれた歴史や文化を知れば知るほど、情景が脳裏に浮かんでくるようです。昭和38年4月、人口4万人から歩み始めた緑区は、今では本市で最も多い23万人。1人ひとりの営みや思いがつながり、緑区の歴史の1ページが積み重ねられてきました。
来年の平成25年4月には、区制50周を迎えます。この節目の年に向けて、緑区がさらに飛躍するためにも、先人たちの歩みを大切に、そしてさまざまな視点から未来を見つめ、今年も職員一丸となって取り組んでまいります。どうぞよろしくお願いいたします。そしてまちづくりの主役である皆さまのさらなる飛躍を祈念して、新年のあいさつとさせていただきます。
緑区長 黒川和博
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