日本維新の会は、河村たかし名古屋市長が率いる地域政党・減税日本から除名された名古屋市議の入党を、原則として認めない方針を決めた。維新の県関係者は近く県総支部発足の会見を開くが、減税に除名された市議の一部は維新入りに意欲を示していた。河村市長も維新側に「入党を認めないでほしい」と訴えていた。
減税は二〇一一年三月の市議選で二十八議席を獲得し、市議会第一会派となった。しかし、不祥事が相次いで有権者の批判が高まると、減税を見限る市議が続出。一二年以降、河村市長らを批判して離党を表明し、除名処分を受けた市議は十一人に上り、市議団は第二会派に転落した。
減税を離れた市議の一部は昨年十二月の衆院選以降、維新入りに意欲を示し、維新の会合にも公然と姿を見せるようになった。
河村市長は維新と協力関係を築きたい意向だが、「減税日本への裏切り行為」として除名した市議が維新入りすると、協力は困難になると判断。県内を地盤とする維新の国会議員らに「維新と一緒にやりにくくなる。入党は認めないでほしい」と要請していた。
維新関係者は「河村さんの看板で市議に当選しながら、次は維新入りなんて安易すぎる。維新の評価にもかかわる」と話している。
維新は近く開く会見で、県総支部の代表に重徳和彦衆院議員(42)=比例東海=、幹事長に民主を離党した山本久樹名古屋市議(48)、政調会長に元衆院議員近藤浩氏(52)がそれぞれ就任すると発表する。
維新が減税除名市議の入党お断り - [なるぱら]名古屋市政の備忘録 @758watch #ngov
http://d.hatena.ne.jp/nagoya_ac/20130509/1368072901