人生百年、昼夜おのおの分ばなり
人生百年、昼夜おのおの分(なかば)ばなり
―人生百年、昼夜各分―
- [原文](列子)
- 役夫曰、「人生百年、昼夜各分。吾昼為僕虜、苦則苦矣。夜為人君、其楽無比。何所怨哉」。
- [書き下し文]
- 役夫曰く、「人生百年、昼夜おのおの分(なか)ばなり。吾、昼は僕虜(ぼくりょ)となり、苦はすなわち苦なり。夜は人君となり、その楽しみ比(ならび)なし。何の怨むところあらんや」。
- [解釈]
- 原文の語訳としては
使用人の老僕が言うには「人の一生は百年で、昼と夜が半分ずつある。昼間は下僕として働き、苦しいことは苦しいが、夜中は夢の中で王侯になっているから楽しくて仕方ない。何を恨むことがあろうか」 - この文言は額面どおりだと「仕事の中に楽しさを探す」というのとは違い、「仕事以上の楽しみを持って」という意味合いに受け取れます。
- 「仕事もしっかりして、プライベートの時間も充実しよう」という考えで、仕事とプライベートを割りきって「仕事を家に持ち込まない」や「公私混同しない」で仕事のストレスを発散したり忘れる時間を持とう、と。四六時中悩まされてたんじゃ割に合いませんから。
- 文面のようにそんな都合よく夢がみられるわけじゃないので、現代的には「仕事の後のこの一杯が旨いんだよね」と、仕事帰りの酒場で仕事のストレスを発散する。そうでなくても「仕事終わりに一汗かこう」とか「帰宅して家族に会う」のを自分へのご褒美を設定して一日の仕事を頑張る。もうちょっと時間感覚を変えて、とすると「休みの日が楽しみだ~」でもいいと思います。
- ただ、せっかくの自分の人生、半分の時間だけ充実させるというのももったいないと言えばもったいない。できれば残り半分の仕事にも楽しさを加えていきたいですね。
- [参考]
- 人生百年、昼夜おのおの分ばなり:原文・書き下し文・意解 言葉の散歩道!13 | ナオンの言葉の散歩道
[中国古典一日一言]
今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。
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