病、膏肓に入る
―疾、在肓之上、膏之下―
- [原文](春秋左氏伝 春秋・左丘明)
- 疾不可爲也。疾、在肓之上、膏之下。攻之不可、達之不及、藥不至焉。不可爲也。
- [書き下し文]
- 疾(やまい)爲(おさ)む可(べ)からざるなり。肓(こう)の上、膏(こう)の下したに在(あ)り。之を攻むとも可(か)ならず、之に達するとも及ばず、藥も至らず。爲む可からざるなり。
- [原文の語訳]
- 病は肓の上、膏の下に入り込んでおります。ここは針も薬もとどかぬところ、もはや治療のしようがございません
- [解釈]
- 手の施しようがない状態のこと。
- 晋の皇帝である景公が病気となり、呼び寄せた医者に言われた内容の一部です。夢に出てきた内容と一致したことから、この医者は名医だと褒美を出したそうです。
- 気がついた時にはすでに手遅れということにならないように、病気に限らず何事も大事は小事から、早めに手を打つようにしましょう。
- [参考]
- 疾、在肓之上、膏之下
[中国古典一日一言]
今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。
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