安きに居りて危うきを思う
―居安思危―
- [原文](貞観政要 君道篇)
- 聖人所以居安思危、正為此也。安而能懼。豈不為難。
- [書き下し文]
- 聖人の安きに居(お)りて危うきを思う所以は、正にこれが為なり。安くして而も能く懼る。豈に難しとなさざらんや
- [原文の語訳]
- 昔から聖人は何も恐れのない安らかなときに危機のことを考えておくのは、これがためです。国が安定しているときにこそ、いっそう気持を引き締めて政治にあたらなければなりません。それで、わたくしは困難であると申しあげたのです
- [解釈]
- 君主と家臣が政治に対する質疑応答をした中の一文。今回のテーマは「国を維持することは困難か、容易か」というもの。
- 好調はずっと続かないことを念頭に、平穏な状況下でもたえず危機に対処する心構えをもち用心を怠らないようにすることが大事です。
- 会社の業績が好調なときほど、奢らずに状況が下り坂になってきた時のことを考えておかなくてはいけないですね。→勝に急して敗を忘るるなかれ
- スポーツに関しても、好調がいつまでも持続するとは限りません。考え方として調子が悪いとまではいかなくても7割程度で安定した時を「これが本調子」と捉えれば、好調の時は「たまたま調子が上がっているだけ」と心がけることで気持ちが引き締まるものです。
- 売上が税収が安定している時に、無計画に仕入れや建設、投資したりを繰り返していると、いざというときに立ちゆかなくなってしまいます。
- 欹器は満つるを以って覆る
- [参考]
- 《貞観政要・その二》 君道第一/安くして而も能く懼る
[中国古典一日一言]
今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。
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[ブログ]「好調はずっと続かないことを念頭に」居安思危 http://t.co/3YGOddNnAN
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