「自己研鑚のすすめ」剣待砥而後能利

剣は砥を待ちて而る後に能く利なり

―剣待砥而後能利―

[原文](淮南子 脩務訓)
剣待砥而後能利
[書き下し文]
strong>剣は砥(と)を待ちて而る後に能く利なり。
[原文の語訳]
剣は、砥石にかけて丹念に研ぎあげなければ、鋭い切れ味が生まれてこない
[解釈]
自己研鑚の教え
刃物は研いでこそ切れ味がうまれるように、人も修養してこそ賢者になれるのです。
例えば孟子の「四端の説(仁:かわいそうだと思う心・義:悪を恥じ憎む心・礼:譲り合いの心・智:善悪を判断する心)」を砥石にしてみてはどうでしょうか。
できる人は刃毀れを戻したりや錆を落とすように、失敗を上手にフォローしたり、快適な環境を整えるなどが行えるのです。
刃毀れや錆をそのままにしておくのは「過ちと知って改めないのを本当の過ちという」(論語)のと同じです。
だからといって、研いでいる時に他事を考えたり手を抜いたりすると、手元をあやまって怪我をしたり、研ぎ上がりにムラができてしまいます。ただ研いでいればよいということではないのです。注意力を集中しなければいけません。
[参考]
剣は砥を待ちて而る後に能く利なり:世外桃源:So-netブログ

[中国古典一日一言]

今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

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