「八方美人にならないように」巧言令色、鮮矣仁

巧言令色、鮮し仁

―巧言令色、鮮矣仁―

[原文](論語 学而第一)
子曰、巧言令色、鮮矣仁
[書き下し文]
子曰く巧言(こうげん)令色(れいしょく)、鮮(すくな)し仁
[原文の語訳]
孔子が言うには「人に気に入られるように、口先でうまいことだけ言って中身が伴わない人間には、思いやりの心がないものです。」と。
[解釈]
口先だけうまく、良い顔しぃの八方美人は相手を思いやる心がないという諫言。
周りを見渡すと始め調子良くあわせて、いざその時となると手のひらを返すような人がいます。こういう人の信用は一度落とすと二度と元には戻せないでしょう。ただ、本人はそれに気づいてないから困りものです。
組織だと出世を望んで上司に媚びる人がいたりしますね。見ていてみっともないし、それをまた機嫌よく受けていれている上司もいたりして…。
「世渡り上手」と言われても、それは決して尊敬の言葉ではないのです。
周囲に対して調子良いことばかり口数多く言う独善的なトップには呆れるばかりです。発した言葉により対象となる人たちにどのような影響を与えるか考えているのだろうかと首を傾げたくなる場面が多い気がします。
[参考]

[中国古典一日一言]

今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

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