「確信を持って実行する」疑行無名、疑事無功

疑行は名なく、疑事は功なし

―疑行無名、疑事無功―

[原文](史記)
疑行無名、疑事無功
[書き下し文]
疑行は名なく、疑事は功なし
[原文の語訳]
疑いながら、またためらいながら事を行うようでは、成果は期待できない
[解釈]
四字熟語「疑事無功(ぐじむこう)」の語源です。
どんなことも、やるからには自信を持って取り組みましょう。「大丈夫かな」などとためらった気持ちを持っていては集中できなかったり、思い切ったことができなくなり成果が期待できません。「始めちょろちょろ中ぱっぱ赤子泣くとも蓋取るな」です。
勉強にしても練習にしても「これをすることにどんな意味があるのだろう」と思っていては成果は上がりません。やることの意義や目的、結果を明確にすることで迷いが払拭され集中できるのです。
判断が鈍るのは損得を考えるからかもしれません。リスクは危機管理や事前の調査でかなり排除できると自信を持ち、やる価値があるか、リターンが大きくリスクよりも大きく上回るかどうか、得や徳を基準とすると迅速明快になるかもしれません。
「断じて行えば鬼神も之を避く(史記)」「自ら反みて縮くんば、千万人と雖も、吾往かん(孟子)」「賽は投げられた(シーザー)」
誤った情報で聴衆を扇動して自分寄りの風にする、悪い方向で実践するトップだと大変です。
[参考]
歴史感想:秦の改革者 商鞅『疑行は名なく、疑事は功なし』

[中国古典一日一言]

今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

コメント受付中です どなたでもコメントできますがスパム対策を施しています

タイトルとURLをコピーしました