「公私の場が逆転した愚痴を言わない」内言不出、外言不入

内言は出ださず、外言は入れず

―内言不出、外言不入―

[原文](礼記)
内言不出、外言不入
[書き下し文]
内言は出ださず、外言は入れず
[原文の語訳]
家庭の事は外では話さず、職業上の事は家庭に持ち込まない。
[解釈]
家庭の事情をペラペラと話す人がいます、惚気話だったり夫婦間の問題を出されても聞かされる方も困ってしまいます。一方で家庭で仕事の話をすれば家族にも負担をかけますし、寄り添っても程度では良いですが、頼ってしまうことで仕事に介入してくると後々禍を起す可能性もありそうです。
仕事場で家庭の話、家庭で仕事の話と「公私」の場が逆転状態となる愚痴は言わないに越したことはありません。
社会構成の最小単位である「家庭」の主(トップ)である人が、家庭内のゴタゴタを組織で口にすると、そのグループにとっては「そんなトップやリーダーで大丈夫だろうか」と不安を抱かれてしまう可能性もありそうです。
家族の前で外の人に暴露話や自虐的な話をすれば、家族はどう思うのでしょか。寛容寛大な家族ならばともかく、たいていは「そんなこと話さなくてもいいじゃない。恥ずかしい」と思うのではないでしょうか。
[参考]
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[中国古典一日一言]

今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

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