「少数精読・良書熟読して効率よく血肉にする」書不必多看、要知其約

書は多く看ることを必せず、その約を知らんことを要す

―書不必多看、要知其約―

[原文](近思録 致知類)
書不必多看、要知其約
[書き下し文]
書は多く看ることを必せず、その約を知らんことを要す
[原文の語訳]
書物は多読する必要はなく、要点を把握することが必要だ。
[解釈]
電話帳のように目的をもって読むと、一冊の中でもその必要な部分だけに目が止まるものです。ただ多く読み流すだけでなく、少数精読・良書熟読して要点を把握できればそれで効果があるということです。
新聞でも一読して気になる記事だけ目を通せばお役御免となるのです。気づかないだけですでに毎日繰り返しているのです。
そうは言っても、本となると金額が違うと。どうしても1冊読み通さないともったいないという気がしてしまいますよね。それならば、例えば古本屋で100円で買った本ならば、缶ジュース1本飲んだつもりでどうでしょうか。
図書館を活用するのも良いと自分は考えます。タイトル借りでもいいので、気になる本をとりあえず借りてきて、目次の中から気になる項目だけを選んで読む。その中に一文でも琴線に触れるものがあれば十分ではないでしょうか。
時間とお金を必要とする読書ですから、読むべき本を要領よく選択する必要があります。これも経験からといいます。最初のうちは的外れな本を買ってしまうことも授業料と思わなければいけないようです。
一方で、一冊をじっくり熟読するとも解釈できそうです。長年読み継がれている古典などは古人の叡智がつまっているわけですし。
[参考]
今日の格言・箴言21 近思録
書は多く看るを必せず、その約を知らんことを要す:原文・書き下し文・意解 言葉の散歩道71 | ナオンの言葉の散歩道

[中国古典一日一言]

今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

コメント受付中です どなたでもコメントできますがスパム対策を施しています

タイトルとURLをコピーしました