「実力があっても謙虚に控えめで」韜晦無露圭角

韜晦して圭角を露すなかれ

―韜晦無露圭角―

[原文](宋名臣言行録)
韜晦無露圭角
[書き下し文]
韜晦(とうかい)して圭角(けいかく)を露(あらわ)すなかれ
[原文の語訳]
才能は包み隠して露出させない
[解釈]
出る杭は打たれます。組織に属していればたとえ実力があっても、はじめは上司に嫌われぬよう用心し、何事も控えめがよいということです。
実力がありながら不遇な時があります。それでも我慢していればいずれチャンスは訪れます。その時のために腐らず準備はしっかりしておきましょう。
プロ野球でもドラフトの目玉になるような選手は、最初からチームやファンから好成績を求められますし、相手チームにも徹底的に研究されます。それでもなお結果を出せる超一流選手であれば大活躍が期待できるでしょうが、なかなかそうはいきません。それよりも実力がありながら、やや下位指名で入団しても謙虚に地道に2軍でしっかり自分を完成させ、1軍にあがってきても当初は相手チームからもそれほど警戒されることなく「あっ」と驚かせる大躍進を果たすケースが良い例かもしれません。
能ある鷹は爪を隠す。
[参考]
想溢筆翔:(第70回目)『資治通鑑に学ぶリーダーシップ(その5)』 – 限りなき知の探訪

[中国古典一日一言]

今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

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