「有能さは餌食になりやすい」直木先伐、甘井先竭

直木は先ず伐られ、甘井は先ず竭く

―直木先伐、甘井先竭―

[原文](荘子 山木篇)
直木先伐、甘井先竭
[書き下し文]
直木(ちょくぼく)は先ず伐られ、甘井(かんせい)は先ず竭(つ)く
[原文の語訳]
木はまっすぐに成長して材木に適しているものから先ず切り倒され、井戸は飲みやすいところから先ず飲み尽されてしまう
[解釈]
才能のある人は他に先じて使われるので使い潰されたり、早熟なものが先に食いつぶされるということで、一歩引いた方が長生きできるという保身術ですね。
能力や才能が目立ち過ぎると諸刃の剣となって、かえって足を引っ張られたりすることも。謙虚、中庸に生きるよう心がけたいものです。
主張することも大事ですが、目立つと出る杭は打たれるわけです。このあたりの加減ができる人が世渡り上手になるのでしょう。
[参考]
「直木は先ず伐られる」|梶井厚志 コトバの戦略的思考|ダイヤモンド・オンライン

[中国古典一日一言]

今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

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