国を治る者は田を鎒るが若し、苗を害する者を去るのみ
―治国者若鎒田、去害苗者而巳―
- [原文](淮南子)
- 治国者若鎒田、去害苗者而巳。
- [書き下し文]
- 国を治る者は田を鎒(くさぎ)るが若し、苗を害する者を去るのみ。
- [原文の語訳]
- 国の政治は田の除草と同じように、悪害、雑草に相当する人を取り除けばそれでよい。
- [解釈]
- 全部を一掃しなくとも、最小限の労力で効率よく駆除できるのが良いのです。反勢力全体を抑えこもうとしなくても、キーマンとなる人物さえ抑えてしまえば勢力は衰退していくものです。
- 組織内や対外的な取引や交渉の場面でも、根回しして発言力のある人や決定権を持つ人さえ取り込んでいまえばスムーズに事を運ぶことができます。
- または自ら労力をかけずとも、稲田で合鴨に害虫を食べさせるがごとく、策を用いて第三者によって取り除くことも可能です。
- こうやって考えると、原因や悩み事も「なぜか?」を繰り返していくと、行き着く先は意外とシンプルで、それをクリアしたらあっさり解決することもありますね。
- ポイントを抑えて効率よくいきましょう。そのためには正確な情報と正しい理解、それを分析することが大事ですね。
- [参考]
- ワカメ共和国~研究が煮詰まっております~ 2006年10月
[中国古典一日一言]
今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。
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