「人の持ち物は欲しない」以不貪為宝

貪らざるを以って宝と為す

―以不貪為宝―

[原文](春秋左氏伝 襄公一五年)
我以不貪為宝、爾以玉為宝。
[書き下し文]
我は貪らざるを以て玉とし、爾(なんじ)は玉を以て宝と為す。
[原文の語訳]
私は貪らない(無欲)ということを玉とし、あなたは玉を宝としています。
[解釈]
この文はこのように続きがあります。「私が頂戴してしまうと、あなたは宝である玉を失い、私は貪らない(無欲)という信念という玉を失うからです。だから頂戴するわけにはいかないのです。」と。
全てにおいて無欲を自分の宝とするのは難しいそうですね。ただ、職務において無欲というは努力すればできそうです。
ただし、あまりに清廉潔白も過ぎるのも「俗物には興味が無いとでも言うのか」反感を買う可能性もありそです。ですので、そこまでいかない程度で「人の物を欲する」ことを自制するレベルで良いのではないでしょうか。
[参考]
漢文の「不若人有其宝」の書き下し文と現代語訳を早急にお願いします!! – mi… – Yahoo!知恵袋
中国通史で辿る名言・故事探訪 中国通史で辿る名言・故事探訪(貪らざるを以って宝と為す)

[中国古典一日一言]

今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

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