「節操なしでは人は正せない」枉己者、未有能直人者也

己を枉ぐる者にして、いまだ能く人を直くする者はあらず

―枉己者、未有能直人者也―

[原文](孟子 滕文公章句下 一)
枉己者、未有能直人者也
[書き下し文]
己を枉(ま)ぐる者は、未だ能く人を直くする者には有らざるなり
[原文の語訳]
自分の信念を曲げるような人で、人を正しくした者などは未だかつていない
[解釈]
自分の原則を曲げて相手に迎合する人が指導的立場に立ったのでは、相手を正しい方向に導くことはできないのは当然です
節操なしでは人は正せないのです。
大衆迎合で周りに流されやすい人では、たとえ誤りがあった時、それを正すことが難しいですよね。
トップやリーダーが根幹をなす原則を軽視し、安易に妥協してしまうと組織はブレまくってしまいます
周りに被害を与えてしまうような考え方や、あまり意固地になって孤立するようではいけませんが「これだけは、曲げたくない」という自分の中での信念は持ち続けたいものですね。
[参考]
孟子滕文公
活性化:講孟余話 要活性化

[中国古典一日一言]

今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

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