「難しく考えない」道在邇、而求諸遠

道は邇きに在り、而るに諸を遠きに求む

―道在邇、而求諸遠―

[原文](孟子)
道在邇、而求諸遠事在易、而求諸難。人人親其親、長其長、而天下平。
[書き下し文]
道は邇(ちか)きに在り、而るに諸(これ)を遠きに求む。事は易きに在り、而(しか)もこれを難きに求む。人人其の親を親とし、その長を長として、天下平らかなり。
[原文の語訳]
求めているものは近くにあるが、ついそれを遠いところに求めてしまう。解決する方法は簡単なのに、つい難しく考えてしまう。みんなが親を親として面倒を見て、年配者を年配者として敬えば、世界は平和である。
[解釈]
灯台下暗し、地道な歩みが大事です。日頃の行ないの中で意識していけば良いのです。
やるべき仕事は本当はそんなに難しくないのに、それをわざわざ難しく考えてしまっていることが往々にしてあるように感じます。
歴史散策といって観光地に行くのも結構ですが、地元を注意深く歩いてみると意外と見落としているものですよね。
[参考]
道在爾、而求諸遠—この文書の読み方はなんですか? – 道在爾、… – Yahoo!知恵袋
道は爾(ちか)きに在り:はまのおと

[中国古典一日一言]

今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

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